前田 一雄
産婦人科超音波は急速に発展し、80年代に実時間断層装置が実用化し、ドプラ血流計測とその利用は一大牙城を築き、経膣超音波は産婦人科・胎児診断から補助生殖まで不可欠の手段となった。
驚くべき進歩のため臨床超音波教育が必要になり、Kurjakは81年から毎年Ian Donald超音波講座をクロアチア国Dubrovnikで開催し、前田、竹内らも講師として参加したのが本講座第1期である。
内戦勃発で開催不能に陥ったが中止せず国外で講座開催したのが第2期で、その成果が高く評価されて近隣国に数支部が生まれた。
この実情を見て前田は日本でも本講座の超音波教育が必要と考え、中野、夫、川鰭らと協議準備し、98年に中野はKurjak、Timorを招聘し福岡で第1回日本イアンドナルド講座を開催して本講座の第3期を迎えた。
05年に姫路で赤松が第7回講座を開催するまでに超音波映像は次元を拡張して3次元超音波となりさらに時間の次元を得て画期的発展を遂げ、2次元でも多くの新法が実用化して臨床超音波に必要な高度教育講座の必要性が高まり、世界にはIan Donald 講座の21支部が誕生して参加者は新知識をむさぼり吸収している。
世界の時流に遅れず、さらに指導者を志すためにも、本講座を徹底的に利用されることを望んで止まない。
またこのホームページで常に講座情報を取得されたい。
※前田一雄はIan Donald Inter-University School of Medical Ultrasound の Co-director(副校長)の一人で、Japan Ian Donald School of Medical Ultrasound(日本イアンドナルド超音波講座)の Founding Director(名誉支部長)です。